　冬囲いの大仕事が終わったあとのリース作りは楽しい至福の時間です。アジサイリースもイメージ通りに出来ました。

　茶花セットに’マイコ’とあったこのアジサイは、舞子でしょうか舞妓でしょうか。アジサイらしい本来の色、アジサイブルーの小花をふんだんに咲かせてくれます。

　今シーズンは7月末に、来年の花芽を育てるための思い切った剪定をしました。まだ色合いのきれいな花々、なんとか色味を残してドライフラワーに出来ないかと、風通しを工夫してつるしたり、ドライ・イン・ウォーター法といって少な目の水に差したままにしておいたり。
　でもだめでした。８月の暑さに色が抜け、ほとんどは茶色に変色。

　やっぱりアジサイは秋遅くまで切らないまま寒風に晒して、自然にドライフラワーになってもらうのが一番ですね。

　もともと大好きなヤマアジサイ。薔薇が終わるころ、交代して咲き始めるわが家の主役です。
淡いブルー、淡いピンク。それが咲き進むと深い青、深紅の花に様変わり。そんなわくわく感を味合わせてくれるのもアジサイの愉しみです。

　今年は来年の花芽を考えて、花も早めに切りました。それをドライフラワーにしようと遊んでみたら！アジサイブーケのなんと可愛いこと！　結果としては、夏も早いうちに作ろうとしたドライアジサイはほぼ失敗。。。あらら。。。でも、まるでウェディングブーケに囲まれているかのような幸せな夢の時間を過ごせました。

　わが家では一番華やかなのがこの’美方八重’。まるで弾ける花火のように明るいピンクの花を散りばめます。最後まで色変わりせず、華やかなままです。

　11月、冬囲いをしながら剪定したアジサイは、晩秋の寒風に晒されて色合いもしっかり残っています。
　しかももうカラカラのドライ状態。

　リースの奥に冬囲い風景見えますか？

　竹と縄で縛った後、寒風を防ぐための防風シートで大切な薔薇の木々を覆っています。

　銀梅草はわが家にいらしたお客様からのいただきもの。山地に育つアジサイ科の花だそう。わが家でも木陰でひっそりと育てているので花もつい見落としがちですが、夏近く、咲いている姿をみつけた時は秘境の花に出会った気分。
　葉先が割れている不思議で面白い庭のアクセントです。

　’甘茶’も茶花セットのひとつとして庭の一員となりました。縁がほんのり赤い白花も印象的。甘茶を作れるようですが、うちでは観賞用として育てています。和の風情がいかにも茶花という雰囲気です。

　'土佐涼風'として育てているんですが、本来のブルーになってくれません。青くしようと土の酸性度を上げるためにピートモスを鋤きこめば鋤きこむほど。なんと地味な灰色になってしまうんです！もうピンク色のままで十分可愛いからいいわと開き直っています。

　’祖谷てまり’というこの白花アジサイも茶花セットとしてわが家にやって来ました。純白の手毬咲き。日陰でも日向でも輝く白は大好きな色です。

　今思えば、この’紅’も茶花セットのひとつ。この花に出会ったことが、ヤマアジサイに引き込まれた一因でした。
　
　真っ白に咲き始めた花がピンク色に変わっていく妙味！ほんのりと恥じらう乙女のかんばせが、やがて大人シックの深紅色に。驚きと共に、アジサイの虜になりました。

　これも最初の茶花向きセットの中の一品種、’桃花ヤマアジサイ’というあっさりした名前ですが、なんとも可愛いピンク色。
　　日陰を明るくしてくれる優しい色合いです。

　これは葉が白い斑入りの変わったアジサイ。さらにこの透けるような空色の花を見たら！
もうけものって感じですよね。風知草とよくお似合いで和の雰囲気にコーナーです。

　上記ウェディングブーケの主役級のアジサイがこれです。咲き終わりの頃、この白がほんのりピンクを帯びて、まるで頬を染めた花嫁さん。八重の花型も独特です。

　まだ庭造りを始めた初心者のころ、タキイのカタログにあったヤマアジサイ茶花向きセットとして買い求めた中の一品種 ’黒姫' です。
　煌めく宝石のようなこんなシックなブルー、アジサイに惹かれるのはこんな色に出会った時ですよね。