この色合いはブーケにしてもガーデンの中でも他の色とよく似合って、とても重宝。
 しかも通りかかるたび、気になって足が止まります。

 いらっしゃる皆さまからもよく聞かれるんですが、名前が覚えづらくていつもえ〜っと?!となるのが欠点といえば欠点???

 ご紹介したのでもう皆さまにも覚えてもらえるかな。(*^^*)

 イギリス、レッチフィールド大聖堂の石板画に描かれた天使が名前の由来だそうです。

困った特性」のまとめです:

 それは、サッカーと呼ばれる薔薇の吸枝または吸根。地下で根を伸ばし、離れたところに薔薇のひこばえを発生させます。

 薔薇が育って幹が充実した数年後に発生するようです。薔薇の品種によって発生するものと発生しないものがあり、イングリッシュ・ローズでもHarlow Carrの他にもConstance Spryもサッカーが出ることはよく知られています。
 ハマナスなどの原種薔薇も地下茎で増えていきますよね。




 我家では、根の周り50cmの深さにぐるりと防草シートを埋め込んで対策していますが、埋め込めなかった隙間から、シュルシュルと根を伸ばし、まあ〜こんなところに!!!とびっくりするところにある日突然クローン薔薇が出現!!!
 でも上でご紹介した通り、どの子もどの子も捨てがたく可愛い!
 お判りいただけましたか? これが「困った」という理由なんです。。。

 サッカーはひたすら抜けばいい、という対策方法も。庭パトロールはだから必要なんですね。(;^_^


Paul's Himalayan Musk

 イギリスの気候と北海道北広島の気候は近いのか、家ではイングリッシュ・ローズの信頼性がとても高いです。寒さにもある程度強く、本州ではカタログよりも大きく育つようですが、家ではほぼカタログ通りの樹高に。

パーゴラのツル薔薇を探していた時に目に留まったのがこのThe Generous Gardener
ブッシュタイプとツルがあるようですが、ツルバラタイプです。

 ほら、どこからどこまでComte de Chambordで、どこからがPresident de Sezeか、見分けが難しいでしょう?

 しかも、今年、この中心ににょっきり突き出ているソフトピンクの蕾は、左隣のCelestialだというのを発見!
 このブッシュには、3種類の薔薇が入り混じっています!!!

 唯一、Comte de Chambordは秋にも咲くので見分けが付き、おお〜!元気だったのね!と少し周りの進出薔薇を整理してあげました。

 Comte de Chambord、あまりにも有名な人気薔薇ですが、我家にもあるのをご存じでしたか?

 なかなかご紹介できなかった理由が、実はこの薔薇、President de Sezeのお隣さんなんです。
 つまり、President de Sezeに浸食されて息も絶え絶え、もう消えてしまったかと何度思ったことか。
 中心が濃いピンク、縁が退色していくこの雰囲気もPresident de Sezeに似ていて、パット見、識別も難しく、確証がなかったんです。

 でも健気にしかも美しく咲いているのをやっと確認できました。

 Lichfield Angel、一目見たらもう目が離せないこの気品。白みがかった淡いアプリコット色ってどうしてこんなに魅力的なんでしょう〜。

 うつむいて咲くので良い写真がなかなか撮れなかったのも、ご紹介できなかった理由です。

 でもご覧ください!今シーズンはたくさん撮りましたよ〜!私が主役よ!って感じでしょう?

このページトップ写真のセンターもおまかせしました(o^―^o)

 寒さにも病気にも強くトゲもきつくなく育てやすい優等生です。樹高1m。

Alba Maxima

Gloire de France

Sucker

 Albaらしいグレイがかった葉、コロンと手のひらサイズの花。ガーデンシェッドの西日避けの薔薇を選んでいた時、ここにはCelestialだわ!とひらめきました。
ご近所で早くからオールドローズを育てていてBSの園芸番組でも紹介された方のお庭にあって印象的だった薔薇です(その方は転居されて、そのお庭ももう幻のお庭になってしまいましたが。)

一季咲きの香り良いベビーピンクの花。樹高150cmになるので目隠しにぴったりです。

この薔薇も、数年経った今年、もしかしてもしかしての「特性」を発揮。
もうお判りですよね?地下茎で増え始めたんです。。。

この手前の薔薇が下の画像、Eustacia Vye。毎年こんな美人顔で咲いてくれます。名前の由来のヒロインと重なる煌びやかな花姿。私の愛読書トーマス・ハーディ作「帰郷」の悲劇的なヒロインです。

ER Wisley 2008

Center garden area

花びらの緩やかな重なり具合も、この花らしい優しいおもむき。

朝開くと夕方には散ってしまうはかなさも、この花らしさといえばいえるのかな。もう少し咲いていて欲しいところです。

散り際が潔すぎて、いつも良い写真が撮れませんでしたが、今シーズンはがんばって撮りためました。

 縁に向かって紫色が退色していくこの色合い、たまらないでしょう〜? 白い氷にラズベリーソースをさっとかけた雰囲気?いえいえブルーベリーソース?なんとも表現のしようもありません。

 一季咲きのこんな大人シックな花をいっぱいに付ける薔薇シーズンの中盤、西側のボーダーは一番華やかな時間を迎えます。
 明るい紫色はピンクの花とも白い花とも調和して、しかもあたりをきりっと引き締める重宝な薔薇。

 高さ70cmほど。この高さの薔薇のブッシュが、気が付けばすぐお隣に。また気が付けばさらにお隣に、、、と増殖していくんです。。。こんなに素敵なんですが。

Damask (Pre-1750)

 この薔薇はまだオールドローズが日本では入手しづらかった頃、ハーブを扱うナーセリーのカタログにあるのをみつけ大感激!夢中で取り寄せた我家の初期のオールドローズの一つです。薔薇自体も作出年代も分からない古い古い薔薇。オールドローズに恋したばかりの私はすぐに虜になってしまいました。

 一季咲きですがこの薔薇一株だけで花園になる華やかさ。セミダブルなのに香りも抜群。葉の色も明るく、ガーデンを優しく演出してくれます。樹高120cmほど。

 と、言うことなしの薔薇なんですが、植えて数年経ったころ、「え?」と困った特性に気づきました。。。
 う〜〜〜ん。我家で初めてこの特性をおおいに発揮して困らせられた薔薇です。

 今は根元周りに、50cmの深さで防草シートを埋め込んでなんとか対策をしています。
 少し、「特性」がお判りになって来ましたか?

English
Laduree

 ご近所からいただいたGloire de France、よく見たら、また別のお家でも大繁殖していました。
 「フランスの繁栄」薔薇の繁栄です!

 Harlow Carrよ、おまえもか〜?!
植えて5年で初めてこの「特性」が出て今年叫んでしまいました。

 本体から1m離れたところからにょきっと立ち上がる薔薇の新芽。花が可愛い割にきついトゲの持ち主。まちがいなくHarlow Carrのトゲを持った新芽です。

でもHarlow Carrなら許そう、そんな思ってしまう小ぶりの花の愛らしさ。オールドローズ香の抜群の香りも愛おしく、咲きそろうとおとぎの国のようにメルヘンチックです。

イングリッシュローズなので秋にも返り咲き、秋の花つきもみごとです。樹高80cm。


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ER Eustacia Vye

Garden shed area

ER 2002

The Generous Gardener
Beauties

President de Seze

Alba

Celestial

Gallica (Pre-1750)

President de Seze

 一季咲きですが花付きがよく、香り良いソフトピンクの花びらがびっしり。ボタンアイの中心も見えないほど。薄緑の葉、トゲもそんなにきつくありません。高さ60cmほど。

Ghislaine de Feligonde

Paul's Himalayan Musk

ER 2006

Lichfield Angel

Portland (Moreau-Robert, France 1863)

Comte de Chambord
My garden 2023

Guillot 2009

 数年前にご近所の方からいただいた薔薇。「まあ!どう見てもオールドローズ!」と大感激したのはいいのですが、名前が特定できませんでした。北広島のミステリーローズです。(⌒∇⌒)

 薔薇園に行くたびに同じ雰囲気の花型、葉、蕾を探し、これ!と思ったものもいくつかあったのですが、大きく違ったのが、上記「困った特性」。花は似ていても、根元を覗くと、その特性はなく、、、。
 と、昨年!岩見沢薔薇園のそっくりさんの根元を期待を込めて覗いてみると、まあ〜全く同じ特性が!!! これは後でご説明しますね。

 重ねがふぞろいな蕾の形もそっくり!
 ここまで同じなら、もう決まり!とやっと特定出来ました。

Entrance area

To the Pergola area

 ここからは今までご紹介不足だった薔薇の登場です。(サッカーは出ません。念のため。)(;^_^A

 え?こんな薔薇があったの?と驚かれるかも知れません。そのくらい無視していたものも。理由はそれぞれちゃんとあるんですけどね〜。昔からあって、懐かしい薔薇たちも。

 でも今シーズン、無視できないくらい、どれも可愛かったんです。

シェッドの右側に、ER Shropshire Lassのオベリスクがあります。クレマチス’藤娘’とのコラボで、私のHPデビューの扉写真となりました。

ER Shropshire Lass

壁アーチの左下、薄紫色のクレマチス デュランディ ’ミルキーウェイ’と一緒にちょこっと写っているのが、下の画像の薔薇 ER Wisley 2008

この組み合わせがぴったりはまり、鉢植えですが、ここに置く以外、考えられなくなりました。

庭の中央にはシンボルツリー'アオハダ'を中心にしたサークルエリアがあります。

その左手にある東のアーチに、ポールズ・ヒマラヤン・ムスクが植わっていますが、下の写真はそのヒマラヤンを夫が家の壁に誘引して出来た「壁アーチ」とでも呼びましょうか。。。

ま〜ヒマラヤンのよく伸びること!
この先も新たなアーチが出現しそうです。(;^_^

 マカロンで有名なフランスのパティスリー、ラデュレ。
その老舗お菓子屋さんとコラボしたラデュレの色合いは、本当にフランボワーズ色のマカロンそのもの!

 一輪だけでも存在感があるので家では鉢植えで育てています。
 退色していく色合いも、蕾や花とマッチして胸うつ風情。

 さすがフランスの薔薇は華やかでエレガント。(*^^*)

 鉢植えのせいか花付きは今ひとつですが、返り咲きし、丈夫で育てやすい薔薇です。


 今季は今までほとんどご紹介して来なかった薔薇中心にまとめてみました。うちに来てからまだ日が浅かったりシーズン遅めに咲いたりと理由もいろいろですが、まとめてみたら、あら可愛い!!! どうしていままで漏れてしまっていたんでしょう〜?!
 
 ごくごく初期に植えて、私自身が慣れすぎてスルーしていたものも。
 
あるいは、、、花は本当に可愛いのに意外と困った特性があって、正面から向き合えなかった薔薇がいくつか。。。わわわ〜どんな特性か気になりますよね〜!まずはどんなに可愛いか、ご覧下さい!

Gloire de France

玄関前は今シーズンもいちおし!ヒマラヤンムスクが咲き誇ります。

そして左手、オールドローズの小道では、Alba Maximaが今シーズン、最初から最後まで咲いていました。早咲きなのに不思議!

忘れられては!と、思うところあったのかなあ〜?
忘れてないよ〜!一番最初にうちに来たオールドローズですもの。

ER 2004

Harlow Carr
Celsiana

Gallica (Bizard 1828)


 ほら!困っちゃうほど可愛いでしょう〜?(;^_^A