◆ 友人宅は、250年前のコテージ ◆

(250 year old cottage of my friends')


The 250 year old cottage

◆ コテージを自ら改装中〜

 1999年に引き続き、今回もShrewsbury近郊の友人夫婦に大変お世話になりました。こんなに大人数で冬場でなければ、「泊まって」と言う友人の言葉にぜひ甘えたいくらいだったのですが、宿泊は別記B&Bに。でも結局クリスマス休暇真っ最中の30日、31日と2日間に渡って楽しく過ごさせてもらいました。

 この友人夫婦はもともと札幌で知り合った仲良し夫婦。ご主人のRobert氏は建築家でイギリスでも建築のお仕事をしています。彼らの家はもともとは250年前に建てられた古いコテージ。外観はなるほどそんな雰囲気ですが、内部はRobert氏自らがこつこつと床を張り、壁を張り、水回り、タイル張りと改装してきました。いまでは外観からは想像もつかない広々とした北欧風の白木を基調とした明るいダイニング、リビング。最新設備のキッチン。確かにイギリスではキャリアたちが脱ロンドンをし田舎で古いコテージを改装して住むのが流行っていると聞いたことがあります。でもその場合でも内装はやはり懐古趣味的な内装にするのが普通ですが、この友人宅はまったくモダン。しかもどの部屋も15畳くらいある広々とした間取り。普通イギリス人は意外と狭い空間に住んでいるものですが、彼らの生活スタイルは開放的です。

 Robert氏は毎日毎日仕事から帰ってくるとは夜遅くまでこうした大工仕事をしているのだそうで、「子ども達がお父さんの絵を描くといつも壁を塗っているのよね〜」と奥様ちゃん。確かに札幌で知り合っていたころより、腕も胸板もたくましくなっていました。大工仕事で鍛えたのね!
The cottage in summer, 1999

◆ そして2003年の近況は、、、

 今回再訪すると、1999年にはまだ未完成だった玄関口や廊下もすっかり完成していました。お庭には以前は畑に置いてあった鶏小屋が芝生の上にど〜んと。鶏小屋を少しずつ移動させることで、芝生の肥料にしているんだとか、なるほど一石二鳥。
Kitchen garden and a henhouse

 さらに自宅で養蜂まで。畑には百葉箱みたいなBee Houseが置かれ、ハチの巣型をした蜜蝋(Honeycomb?)にはハチミツがびっしり。さらにはハチミツだけを分離する遠心分離器(Honey extractor?)まであって本格的です。父や夫や男性陣はこれらにいたく興味を持ってなかなか家の中に入ろうとせず、一方我々女性陣は食べることには興味があってもそんなに真剣にハチミツ作りを究めようという気はないのでさっさと家の中へ。
 (さて今回このHPを作るにあたって、夫に「ところでハチミツ作りに関して教えて」と聞いたところ、「忘れた」ですって。あんなに熱心に聞いていたのはな・に・、、、。)
Honeycomb Honey extractor

◆ お友達と大晦日パーティ

 31日はお昼からお邪魔して、夕方から始まる大晦日パーティの準備を一緒に手伝いました。私達の作ったのは春雨の中華風サラダだけだったのですが、さすがイギリスで鍛えられた友人ちゃんの手際は見事でした。見ている間にGrain入りのタルト生地をこね、リンゴを刻み、たっぷりのタルト生地で自然に包んでお菓子を焼き上げます。赤ピーマン、黄ピーマン、緑ピーマン、ナス、ジャガイモ、マッシュルーム等の野菜を一口サイズに刻み、オイルをかけて塩を振り、好みのハーブを加えてこれもオーブンへ。その他ニンジン、セロリ、キューリをたっぷりと刻み野菜スティックの盛り合わせ。これらを並べると食卓は彩りも鮮やかなパーティ会場に変身。

 夕方になると三々五々お客様が集まってきました。友人夫婦の子供と同じくらいの子供達もわさわさ。子供だけでも総勢8人。大人とは別に子供だけ別部屋で盛り上がっています。大人もお料理を囲んで歓談。皆様日本からはるばる来た我々に積極的に話しかけてくださり、とてもいい方々ばかりです。
 そのうちの一人のお父さん(といっても30代?)に、 「私の親は長野に住んでいてそこは前々回の冬季オリンピック、私達の住む札幌も以前冬季オリンピック、、、、」と私がそのお父さんに話し始めたら、そのお父さん、
「おー、アルゼンチンうんたらくんたら、、、」
私は冬季オリンピックにアルゼンチン???と一瞬頭の中が真っ白に。
夫がすかさず「Yes!ワールドカップ!」と受けてくれてやっと私も納得。
 そうよ、そうよ、イングランド人にとっては札幌といったら雪辱を晴らしたアルゼンチン戦の地。私もチケット獲得にやっきとなったものでした。(この試合はだめだった、、、。)でもオリンピックの話をしている途中でアルゼンチンと言われても私はぴんとこなかったのよね〜。鈍い。(^_^;)
 あとで考えたらイギリス人にとって冬季オリンピックって、ぜんぜん関係ない世界なのかもしれませんね〜。フィギュアスケートのアイスダンスで活躍したこともあったけど。そしてやっぱり今回の話題としては、「札幌=雪辱のワールドカップサッカー、アルゼンチン戦の地」として紹介するべきでした、私。

 夜も更けて、子ども達と風船飛ばしで遊んですっかりお友達になり、最後は子ども達の別れを惜しむ盛大な大歓声に見送られて退出しました。いまでもあの割れんばかりのかわいい大歓声が聞こえてきます。

 

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